うみねこのなく頃に episode T-U 『first move』{ふぁーすとむーぶ}


配役 ♂:10 ♀:7

右代宮戦人  :男
右代宮朱志香 :女
右代宮真里亞 :女
右代宮譲治  :男
右代宮蔵臼  :男
右代宮夏妃  :女
右代宮絵羽  :女
右代宮秀吉  :男
右代宮留弗夫 :男
右代宮霧江  :女
右代宮楼座  :女
右代宮金蔵  :男
呂ノ上源次  :男
紗音      :女
嘉音      :男
郷田俊朗   :男
南條輝正   :男


 

−OP−

絵羽 :傘ぁ?何の話っ

楼座 :だからさっき、薔薇庭園で真里亞が、誰かに白い傘を借りたみたいなんだけど・・・

留弗夫:俺たちじゃねぇぜ 楼座が出て行った後は部屋を移してずっと、
    仲良くおしゃべりをしてたからなぁ^^

蔵臼 :ふっ

絵羽 :使用人の誰かじゃないのぉ?

楼座 :源次さんは違うって言っていたし

郷田 :私どももずっと厨房で準備をしておりましたので

紗音 :はい

南條 :あ私でもありませんぞ ついさっきまで金蔵さんとチェスをしておりましたから

戦人 :じゃあ、誰が真里亞に傘を貸したってんだ?

真里亞:うーベアトリーチェ♪

楼座 :真里亞・・

蔵臼 :なるほど 森の魔女ベアトリーチェか それはいい アッハッハッハッハッハッハ

真里亞:・・・(ニコッ)



SE*ケーキを食べる

真里亞:はむっ んー 譲治お兄ちゃん、これでご飯は終わり?

譲治 :うん、これでおしまいだよ

真里亞:ぇへっ♪ ん・・・

SE*真里亞、かばんから手紙をとりだす

戦人 :ん・・?

夏妃 :あっ・・・真里亞ちゃん それはっ

真里亞:うー

南條 :その封筒は・・・金蔵さんの・・・

楼座 :あなた、それ、どうしたの!?

真里亞:うー ベアトリーチェに貰った ご飯が終わったら、真里亞がみんなに、
    読んで聞かせなさいって言われた 真里亞は魔女の、め・・・めー・・・
    メッセンジャーなの!

南條 :おぉ・・・間違いない、金蔵さんの指輪の刻印の封ろうですな

真里亞:読む! うー♪ 
    ・・・六軒島へようこそ、右代宮家の皆様方。
    わたくしは、金蔵様にお仕えしております当家顧問錬金術師ベアトリーチェと申します

秀吉 :そんなアホな
    
絵羽 :だまって!

真里亞:長年にわたり、ご契約に従いお仕えしてまいりましたが、
    本日金蔵様より、その契約の終了を宣告されました。
    よって本日を持ちまして、当家顧問錬金術師のお役目を終了させていただくことを
    了承くださいませ。

蔵臼 :くだらん戯言(ざれごと)だ

真里亞:さてここで、皆様に契約の一部をご説明しなければなりません。
    わたくしベアトリーチェは、金蔵様に、ある条件とともに、莫大な黄金を貸与いたしました
    その条件とは、契約終了時に、『黄金のすべてを返還する』事、そして利息として
    『右代宮家の全てを頂戴出来る』というものです。

秀吉 :む、むちゃくちゃや!

戦人 :・・・

真里亞:しかし金蔵様は、皆様に富と名誉を残す機会を設けるため、
    特別な条項を追加されました。 その条項が満たされた時に限り、
    わたくしは、黄金と利子を回収する権利を永遠に失います。

楼座 :・・・

絵羽 :・・・

真里亞:特別条項 隠された契約の黄金を暴いたものが現れたとき、
    ベアトリーチェはこの権利の全てを放棄しなければならない

戦人 :ってことは・・?

真里亞:つまり、皆様のうち、誰か一人でも特別条項を満たしたなら
    既に回収した分も含めて、全てお返しいたします
    なお、右代宮本家の家督を受け継いだことを示す、
    右代宮家頭首の指輪をお預かりさせていただきました。
    封印の蝋にて、それをご確認くださいませ。

蔵臼 :親父が指輪を手放すなど・・・ありえんっ

留弗夫:兄貴の知らない人物が、親父の財産管理をしているようなことはないのか!

蔵臼 :それはない 私は親父殿の全ての財産を把握している!

楼座 :じゃあ!蔵臼兄さんが把握していない財産ってことじゃないの?

秀吉 :あっ、ベアトリーチェの隠し黄金や!

真里亞:黄金の在り処(ありか)は、肖像画の下の碑文に記されています。
    これを暴く権利は誰にでもあります。

留弗夫:ってことは・・・親族じゃなくても、ってことか?

絵羽 :嘘でしょぉ?

真里亞:黄金の隠し場所を暴けたなら、私は全てをお返しするでしょう。
    それでは金蔵様との知恵比べを存分にお楽しみくださいませ
    今宵が知的かつ、優雅な夜になるよう、心よりお祈りいたしております
    黄金の魔女、ベアトリーチェ

蔵臼 :あっ・・・そんな・・・馬鹿な!

SE*蔵臼、金蔵の部屋のドアをノックする

蔵臼 :お父さん!聞こえているはずです!返事をしてください!お父さん!

<<金蔵ルーム>>

((留弗夫:こんな理不尽な契約があるかよ!

金蔵 :ふっふ ルーレットは回り始めた 

((蔵臼:頭首の指輪を手放したことは、本当なんですか!!!))

金蔵 :ボールはどのポケットに落ちるのか、
    ノワールか?ルージュか?


((絵羽:お父様!?聞こえているはずです!

金蔵 :さぁ、はじめるがいい ベアトリーチェ!

<<留弗夫霧江ルーム>>

SE*雨の降りしきる窓の外を見ている戦人

霧江 :ねえ、戦人君

戦人 :・・?

霧江 :ベアトリーチェなんて人物が本当に居ると思う?

戦人 :ってーゆーと?

霧江 :今、この六軒島に、私たち以外の19人目が存在すると思う?

戦人 :え?

霧江 :真里亞ちゃんに傘を貸した人物は、私たち18人の中には居ない。
    なら19人目が居て、その人物が真里亞ちゃんに傘を貸した。

戦人 :まぁ・・・そうなりますね

霧江 :でもね、チェス版をひっくり返して考えてみると、
    ほぼ19人目はありえないって断言出来ちゃうのよ

戦人 :得意のチェス版思考ですか

霧江 :仮に19人目の人物が存在したとして、どうしてわざわざ真里亞ちゃんに手紙を渡したの?

戦人 :それは・・・

霧江 :正体を知られずに届けたかったら、郵送すれば良いだけの話
    こっそり渡す必要なんてない。

戦人 :確かに。 姿を隠したい人物なら、その存在をアピールする必要がない。
    ってことは・・・

霧江 :ベアトリーチェは18人の中に居る。
    だからこそ、18人以外の人物が存在するような幻想を作り出している。

戦人 :なるほど

霧江 :もちろん、この推理は穴だらけ。

((<<肖像画前>>
((真里亞:うー・・っひっ・・・う゛ー(泣)

霧江 :ベアトリーチェが18人の中に居るのか?いないのか?

((<<肖像画前>>
((真里亞:だれもっ・・・信じてくれないー・・・うー・・・うーっ・・・

霧江 :その鍵は真里亞ちゃんが握っている

SE*部屋に留弗夫が入ってくる

霧江・戦人:・・・

留弗夫:霧江、話し合いを再開するぞ。

霧江 :わかったわ。お父様のほうはどうだった?

留弗夫:返事もしやしねぇ・・ま、話し合いは夜通しになりそうだな。 戦人はどうする?

戦人 :俺は、朱志香たちとゲストハウスに戻るぜ

留弗夫:そうか もし、会議が終わって、お前がまだ起きてたら、ちょいと話があるんだ。

戦人 :なんだよ、ガラにもねぇな?

留弗夫:ふっ・・・俺は多分・・・今夜、殺されるだろうな。(終わると同時に雷)

霧江 :・・・

戦人 :・・・・・・・

<<>>

SE*鎖でつないだ錠をあける蔵臼と夏妃

蔵臼 :入りたまえ。

SE*中に入り、鍵をする

夏妃 :・・・

SE*スポットがつき、テーブルがある。布を蔵臼が剥ぐ

夏妃 :・・・っ あっ・・・これはっ

蔵臼 :親父がベアトリーチェに与えられたという金塊の一つだ

夏妃 :そんな・・・ほ、本当にあるなんて・・・

<<廊下>>

朱志香:母さん?どうしたんだよ、こんなとこで?

夏妃 :・・・頭痛が酷いの。

朱志香:そう・・・ 薬貰ってこようか・・・?

夏妃 :構わないで お願いだから、一人にさせて。

朱志香:・・・ うん・・・あ、あのさ母さん、私さ、お守り貰ったんだよ。
    えっと・・・たしか、ドアノブにぶら下げてるといいって・・
    母さんにあげるよ
    こんなおもちゃみたいなお守りじゃ、ご利益は期待できねぇだろうけど・・・

夏妃 :・・・ ありがとう。大切にします

朱志香:う、うん

<<庭>>

SE*雨の中、傘をさしてゲストハウスに向かう子供たち。真里亞は譲治におんぶしてもらっている

戦人 :真里亞はすっかり寝ちまったなぁ

朱志香:泣き疲れたんだな。

戦人 :あーあ、俺が真里亞おんぶしてれば、紗音ちゃんのお乳が、腕に、こー・・

朱志香:うぜーぜ

譲治 :あ、そうだ 僕たちは、これからトランプでもしようかって話なんだけど、
    よかったら、一緒にしないかい?

紗音 :え?

朱志香:おぅ、仕事が大丈夫なら、嘉音君も一緒にさっ

紗音 :・・ちょっと確認してきます。こちらの使用人室でわかりますので

<<使用人室>>

SE*使用人室に

紗音 :あれ?嘉音君?源次様も

嘉音 :蔵臼様の命令で、シフトの変更があったんだ。

源次 :ふむ、郷田がお屋敷の深夜勤に、紗音と嘉音はゲストハウスの深夜勤、
    私と熊沢は、ゲストハウスに泊まるようにとのご命令だ。

紗音 :・・・っ

源次 :何かあったら、すぐ呼ぶように 今夜のお客様は特別だ。

紗音・嘉音:はい

SE*源次が出て行く

紗音 :あー・・えっと、お子様方がお部屋で遊ばないか?って

嘉音 :ダメだよ、深夜勤を仰せつかってる。 それに、僕たち家具に
    遊びのお誘いは必要ない。わかるね?

紗音 :・・・ そんなこと、わかってるよ

嘉音 :なら、出来ないと謝ってこなきゃ。いってきなよ

紗音 :うん

SE*紗音使用人室を出て行く

嘉音 :はぁ・・・

<<子供部屋>>

SE*廊下で譲治と紗音が見詰め合っている。部屋で彼らの関係を聞いた戦人

戦人 :そりゃほんとかよっ?知らなかったぜ!

朱志香:声が大きいぜっ(焦り) 真里亞が起きちゃうだろぉ!

戦人 :あぁ いやぁ・・・しっかし、譲治の兄貴が紗音ちゃんとなぁ・・・

<<庭>>

譲治 :紗音、いや、沙代
    君に見せたいものがあるんだ。

紗音 :なんでしょうか?

譲治 :これを

紗音 :・・っ// ・・・///

譲治 :君に、受け取って欲しいんだ

紗音 :あ・・・こ、このようなものは・・その・・お、お受け取りで来ません!

譲治 :沙代、これはお願いじゃない、命令だよ。
    この指輪を受け取って。 ね?

紗音 :め、命令では・・従わなくてはなりません

譲治 :ここからはもう、命令じゃない。
    明日までに、言葉でない形で返事を貰いたい
    わかるよね

紗音 :ど・・どうすれば?

譲治 :指輪は指にするものだから、気に入ってくれたなら、好きな指につけてくれれば良い

紗音 :譲治さん//

譲治 :今夜よく考えて、明日、その返事を見せて欲しい

紗音 :・・・っ// すみません・・・私、用を思い出しまして
    その・・・お屋敷のお手伝いへ

譲治 :わかった じゃあ、先に戻ってるね

紗音 :・・・・・・・・///

<<廊下>>

SE*戸締りを確認している紗音

紗音 :・・・ふぅ

SE:気配がする(魔女とか)

紗音 :・・・っ!



SE*時間は着々と12時へと迫っている
   蔵臼・留弗夫・楼座・霧江が話し合っている
   紗音は戸締りの続きをしている
   郷田はクロスワードをしている
   嘉音は源次にコーヒーを
   熊沢・南條・真里亞は寝ている
   子供たちはトランプで遊んでいる
   夏妃も寝ている
   金蔵はチェスをしている
   12を時計の針がさし、鐘が鳴る
   
<<厨房>>

SE*雨が降っている。時計は6時を指している。
   嘉音は、扉をあけるとともに挨拶する

嘉音 :おはようございます ・・・ぁ
    郷田さん、寝坊か?

SE*受話器をとり、耳へ当ててみるが、うんともすんとも言わない電話
   何度か確かめてみるがやはりダメ

嘉音 :・・・ ?

<<夏妃ルーム>>

SE*寝ている夏妃。起き上がり、ドアにかけてある、昨夜朱志香から貰ったお守りを見る。
   すると、ノックが。ドアの外から源次が話しかけてくる

源次 :奥様、源次でございます。

SE*ドアを少し開け顔を出した源次

源次 :早朝から申し訳ございません。昨夜の落雷で、電話機器に故障が出たようで
    内線が通じず、直接お伺いいたしました。

夏妃 :故障?

源次 :それと・・・郷田の姿が見えません。朝食の支度もまだのようでして・・・

夏妃 :何ですって?

源次 :申し訳ありません。探したのですが、どこにも・・・

夏妃 :・・・?

SE*夏妃、自室の廊下側のドア面を見る

夏妃 :・・・っ!!? こ、これは・・・何のいたずらですか!悪趣味な

源次 :私も、ここにお伺いして初めて気付きました。後ほど、清掃いたします

夏妃 :・・・とにかく、急いで朝食の準備を。

源次 :はい

<<>>

SE*部屋を見回す嘉音。夏妃が入ってくる

夏妃 :嘉音、郷田はまだ見つからないのですか?

嘉音 :あの、奥様。郷田だけではありません。旦那様の姿もありません

夏妃 :主人が?

嘉音 :はい。留弗夫様と、楼座様のお姿もありません。それに、紗音の姿も・・・

夏妃 :紗音まで・・・?ゲストハウスにもですか?

嘉音 :はい

夏妃 :なら表を探すように。

嘉音 :はい

SE*絵羽・秀吉が入ってくる。入れ替わり、嘉音が出て行く

夏妃 :絵羽さんたちは、どちらにいらしたのですか?

絵羽 :寝室よ あたしたちは眠くなっちゃって、0時過ぎには部屋に戻ったわぁ

夏妃 :そうですか

絵羽 :お父様の書斎、ってことはないのかしらぁ?

夏妃 :・・・ 私が見てきます

SE*部屋を出て行く 扉の外に立っていた源次に話しかけられる

源次 :奥様、よろしければこれを。扉越しでは、難しゅうございましょう

夏妃 :・・・ 源次、ありがとう

<<書斎前>>

SE*とん、とん(ノック)

夏妃 :・・・

<<書斎>>

SE*夏妃は鍵をあけ入ってくる

夏妃 :・・・ お、お目覚めでしたか

金蔵 :どうやって入ってきた

夏妃 :申し訳ございません。源次に書斎の鍵を借りました。

金蔵 :ほぅ? 我が友が・・・

夏妃 :もうじき、朝食の準備が整いますが・・・

金蔵 :朝食はここでとる

夏妃 :しかし、お父様

金蔵 :構うでない!

夏妃 :・・・っ! わかりました

金蔵 :夏妃

夏妃 :・・・

金蔵 :この家に嫁ぎ、もう随分になるな

夏妃 :あ、はい・・・

金蔵 :前の家が恋しくなることもあるか?

夏妃 :・・・  いいえ、わたくしは右代宮夏妃 帰る家も懐かしむ家も、全ては、
    この右代宮の家のみです。

金蔵 :・・・ 蔵臼が女で、お前がその夫であったなら・・・いいや、それは言うまい

夏妃 :お父様 この夏妃は、血は繋がらずとも、お父様の娘です!
    右代宮家の名誉も栄光も全て、夏妃が必ずや、守ってみせます!

金蔵 :確かに、お前には片翼の鷲を纏う(まとう)資格はない。
    しかし、お前の心には片翼の鷲が刻まれている。お前は間違いなく、我が
    血族で、右代宮家の栄光を引き継ぐ者だ。

夏妃 :お・・お父様・・・(泣)

SE*部屋を出る夏妃。

夏妃 :・・・

絵羽 :どぉ?

夏妃 :・・・っ

絵羽 :兄さんたちはいたぁ?

夏妃 :書斎には居ませんでした。

源次 :奥様。薔薇庭園の倉庫の様子がおかしいとのことなのですが。

夏妃 :どういうことです?

源次 :それが・・・なんと説明すればいいのか・・・

夏妃 :倉庫の中に、主人たちが居たのですか?

源次 :中はまだ、鍵がかかっておりますので

絵羽 :・・・

<<倉庫前>>

SE*雨が降りしきる
   倉庫の前に来ると、シャッターに魔方陣がかかれてある。

秀吉 :おぅ・・・

夏妃 :な、何ですかこれはっ

秀吉 :なんちゅう悪趣味な落書きや!
    こ、こりゃあれか、悪魔の儀式とかの、【魔方陣】ゆーやつとちゃうか!?

嘉音 :昨日、雨が降り出す前には、何もかかれていませんでした

絵羽 :とにかく、さっさと中を調べたら?

嘉音 :はい

<<>>

SE*真里亞はテレビを見ている
   朱志香と戦人はトランプ
   譲治と南條は本を読んでいる

戦人 :う゜〜ん・・・んっ ・・?

SE*源次が入ってくる

朱志香:・・・?

源次 :南條先生。申し訳ございません。至急、お越しください。

南條 :ん・・・?

SE*源次が南條に耳打ちする

南條 :・・・っ!?

譲治 :・・・?

SE*源次・南條走り去る

譲治 :なんだろう?

戦人 :えらくあわててたぜぇ?

朱志香:うん

戦人 :面白そうだ。行ってみようぜ

譲治 :真里亞ちゃんはどうする?

真里亞:うー 真里亞はテレビが良い(ちょい怒)

譲治 :すぐ戻るからね

真里亞:うー

<<外>>

SE*真里亞以外の子供たちが走ってくる

夏妃 :・・・? 来てはいけません!

戦人 :?

夏妃 :お屋敷へ戻っていなさい!

朱志香:・・・

夏妃 :あ・・・っ あぁっ

朱志香:・・・っ !? きゃぁああああああああ!

SE*倉庫の中に、いくつもの死体がある

譲治 :・・・っ! なんだこれは・・・?

戦人 :何の冗談だってんだよ・・・これはよぉ・・・

絵羽 :譲治!みんなを連れて屋敷に帰っていなさい! 早く!

朱志香:父さん!!!お父さん!!!!

夏妃 :ダメよ朱志香!はいってはダメ!

朱志香:父さん!!!

夏妃 :だめぇ!!!!

朱志香:父さーーーん!うぁぁはっはぁ・・・(泣)

南條 :死後硬直をほぼ全身に認められる。多分、死後6時間以上は経過しているな
    損壊部位の状況を見る限り、死後に破壊された可能性が高い

秀吉 :うっ・・・う・・・うぉっ; 顔が、ぐちゃぐちゃに、つぶされとる・・・
    こ、殺しただけで飽き足らず、さらにこんな無体なことを!
    悪魔や!悪魔の仕業やぁ〜!

戦人 :ひでぇ・・酷すぎるぜ!うっうわあああああああ!

譲治 :・・っ! お父さん・・・しゃ・・・いや、倒れているのは、5人だけ?

秀吉 :いいや・・・6人や 奥にも一人・・・

譲治 :・・・っ!!!

  −ED−

次回予告


うみねこのなく頃に episode T-U 完


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