うみねこのなく頃に episode U-U 『early queen move』{あーりー・くいーん・むーぶ}

 

配役 ♂:10 ♀:10

右代宮 戦人:男
右代宮朱志香:女
右代宮真里亞:女
右代宮 譲治:男
右代宮 蔵臼:男
右代宮 夏妃:女
右代宮 絵羽:女
右代宮 秀吉:男
右代宮留弗夫:男
右代宮 霧江:女
右代宮 楼座:女
右代宮 金蔵:男

呂ノ上 源次:男
紗音     :女
嘉音     :男
郷田 俊朗:男
熊沢 チヨ:女
南條 輝正:男
ベアトリーチェ:女

モブ:女 お婆さん 店員

-OP-

<<街>>

 真里亞:うー ハロウィン祭りがしたい!魔女の格好がいー!うー

 楼座 :親族会議は遊びじゃないのよ。ダメ

 真里亞:お菓子をくれなきゃ、いたずらしちゃうぞ!

<<新幹線>>

SE*席に座り、足をバタバタさせてごねる真里亞

 真里亞:うー…うー…うーうー…お菓子をくれなきゃ、いたずたしちゃうぞ!

 お婆さん:どうぞ

 真里亞:あっ

 お婆さん:…(ニコッ)

 真里亞:…♪

 楼座 :真里亞、勝手に人からお菓子をもらっちゃダメでしょ、返しなさい!

 真里亞:うー、これは真里亞がもらったの!

 楼座 :ママの言うことを聞けっていつも言ってるでしょ!

SE*お菓子を取り上げる

 真里亞:あっ!真里亞の!真里亞のー!うー!うっ

SE*真里亞の頬を叩く

 楼座 :…ッ そのうーうー言うのをやめなさいって言ってるでしょ!

 真里亞:うーっうーうぁーっ(泣)

 楼座 :だからその!うーうーをやめなさいって!言ってるでしょ!!!!

 真里亞:…っ うー…っ(泣)

 楼座 :……

SE*周りから視線

<<絵画前>>

 蔵臼 :はぁ・・・

 夏妃 :あなた

 蔵臼 :あぁ、準備の方はどうだね?

 夏妃 :すべての手配を済ませました。

 蔵臼 :親父殿の件は問題ないかね?

 夏妃 :はい。源次と南條先生は、わたくしたちの味方です。
     あの強欲な兄弟たちを、けしてお父様には会わせませんわ。

 蔵臼 :うむ

<<使用人室>>

SE*シーツをたたみながら、雲を見る紗音

 紗音 :… はぁ…

 源次 :…? 紗音どうした?さっきっからそわそわしているようだが

 紗音 :あ、いえ…なんでもありません。失礼しました。

 源次 :では、頼むぞ。

 紗音 :はい

SE*部屋を出ていく源次

 嘉音 :姉さん。今日は大切なお客様がお越しになる日なんだよ。
     プライベートとは切り離すようにね

 紗音 :プライベートなんか知りません

 嘉音 :…ぁ

SE*部屋を出ていく紗音

 嘉音 :はぁ…

<<フェリー待機所>>

SE*お手洗い、鏡に向かってプロポーズの練習をしている譲治

 譲治 :紗音、これを、黙って受け取ってくれ。…ちがうなぁ…
     これを、薬指に付けるんだ、命令だよ! いやぁ…でも違うかなぁ
     あぁー…

 留弗夫:はぁ(お手洗いを済ませた)

 譲治 :…!

 譲治 :る…留弗夫おじさん

 留弗夫:緊張すると、固くなる。うまいことでねぇんだよなぁ…

SE*手を洗う留弗夫

 留弗夫:女もじじぃも扱いが難しいからよぉ。ま、がんばれよぉ?

 譲治 :は…はい…

SE*みんなでフェリー待ち、椅子に座っている。真里亞は楼座にお菓子を買ってもらった

 店員:はいどうぞ

 真里亞:…♪

 ((秀吉 :そうなんやぁ?

 真里亞:あははっ♪ママが買ってくれたの!

 戦人 :そっか、10月だからハロウィンか
     うっひひひー、お菓子をくれなきゃいたずらしちゃうぞー♪お?

 真里亞:…ん

 戦人 :くれるのか?

 真里亞:うん♪

 戦人 :ハロウィンって、仮装行列で練り歩くんだったよな?

 真里亞:はぅー…真里亞も仮装したかった

 戦人 :どんな仮装したかったんだ?

 真里亞:魔女、ベアトリーチェ!

 戦人 :魔女?

 楼座 :真里亞!

<<絵画前>>

SE*絵画を眺めている朱志香

 熊沢 :お嬢様。いかがなされました?

 朱志香:熊沢さんはさ、源次さん並に…この家との付き合いは長いわけでしょ?
     ベアトリーチェのこと、いろいろ知ってるんじゃないの?

 熊沢 :ベアトリーチェ様は黄金の魔女で、この島の夜を支配されているもうひとりのご主人様。

 朱志香:それって、爺様の受け売りだろ?

 熊沢 :…w 六軒島は太古の昔、”あずき島”と呼ばれて恐れられてきました。
     ”あずき”は、”あくじき”がなまったもの。

 朱志香:この辺は、海難事故が多かったから、漁民{ぎょみん}たちが恐れてた…

 熊沢 :えぇ。『悪食島には悪霊が住み着いている。』

 朱志香:それを、旅の修験者{しゅげんじゃ}が社{やしろ}を作って鎮魂{ちんこん}したんで収まった。
     って話だよな?

 熊沢 :その鎮魂の社はこの夏、闇夜を引き裂く雷で打ち砕かれて…

 朱志香:熊沢さんその話好きだなぁ…?

 熊沢 :目覚めた悪霊たちに呼び寄せられたベアトリーチェ様が…
     もし、親族会議においでになられる事があったなら…

 朱志香:あったなら…?

 熊沢 :んふふふふ

 朱志香:…?

<<金蔵部屋>>

SE*チェスをしている金蔵と南條

 金蔵 :来たか。禿鷹ども。

 南條 :…?

 金蔵 :既にルーレットは回り始めた。ルージュかノワールか?
     今宵ルーレットがどんな奇跡を見せてくれるのか?
     さぁベアトリーチェよ、我がかけを受けるがいい! ふっ

<<薔薇庭園>>

 戦人 :つまり、ハロウィンは、この世とあの世の交流のある時期で、魔女たちには
     大切な機会だったってわけか。

 真里亞:うー。だからね、きっとベアトリーチェもくるよ。

SE*

 ベアト:さぁて…これですべてのコマは揃った。新しいゲームをはじめようではないか

 戦人 :お前がどんな手で来ようが、俺はお前を認めない!
     その一点を貫き通す限り、俺に負けはない!

 ベアト:ゲームはそなたが負けを認めるまで、何度でも繰り返される。
     つまりこれは、拷問よ。そなたが妾に屈服し、魔女の存在を認めるまで、
     永遠に続く拷問。

 戦人 :違うぜ。これはお前への拷問なのさ。
     お前がいつ俺に屈し、諦めるか。それまで繰り返される拷問だ!

 ベアト:おもしろい。では、はじめようではないか。互いを苛む{さいなむ}拷問を
     右代宮戦人!!!!

SE*

 戦人 :んで…?そのベアトリーチェって誰だっけ?

 真里亞:ベアトリーチェはね…

 楼座 :真里亞!もうその話は終わりにしなさい

 真里亞:うー…

SE*みんなが屋敷に向かって階段をのぼって行く。それを見ている真里亞と楼座

SE*楼座は真里亞の頬を叩く

 楼座 :…!

 真里亞:うっ…っ

 楼座 :魔女の話はするなと言ってるでしょうが?!

 真里亞:はぅー!あっうーっ…

SE*楼座に髪を掴まれ引っ張られる真里亞

 楼座 :あんた!9歳よ9歳!
     電車であんなに騒ぐから、気持ち悪いキャンディーを買ってやったのに!
     どこまで私の顔を潰せば気が済むのよ!

 真里亞:まま痛い!ママいたぁい!(泣)

SE*キャンディを取り上げ、真里亞を投げ飛ばす

 楼座 :…!

 真里亞:…っ!

 楼座 :…!こんな気持ち悪いお菓子がなによ!

 真里亞:…

 楼座 :気持ち悪い!気持ち悪い!

 真里亞:か…帰ってきて、ママ……

 ((楼座 :気持ち悪い!気持ち悪い!

 真里亞:悪い魔女に打ち勝って…

 楼座 :そんな聞き分けのない子はもう知らない!ずっとそこに居なさい!

SE*楼座去っていく、真里亞、潰されたお菓子を見る。
   そこに嘉音が近寄っていく

 嘉音 :真里亞様、大丈夫ですか?

 真里亞:きっひひひひひひ ひひひひひ 平気だよ、真里亞は全然平気だよ
     きっひひひひひひひ

 嘉音 :僕にはホコリを払う程度しかできないけど…

 真里亞:ベアトリーチェなら簡単に直すことができる

 嘉音 :…っ  真里亞様は、ベアトリーチェ様のことをご存知なのですか?

 真里亞:きひひひひひひひひひ

<<>>

 夏妃 :お父様は研究で、大変ご多忙とおうせです。残念ながら、こちらへは

 留弗夫:今年もかよ
     オヤジも少しは、愛想よくしてもらいたいもんだぜ

<<薔薇庭園>>

 真里亞:真里亞はね、 ベアトリーチェとお友達なの。今日だって一緒に遊ぶよ?
      きっひひひひひひひ

<<>>

 絵羽 :余命三ヶ月…本当はベッドから起き上がれない…とかじゃないの?

 南條 :金蔵さんは、並外れた気力をお持ちですから。

 霧江 :もう台風が近くまで来ているようね

 楼座 :…っ!真里亞!

SE*出て行く楼座

 蔵臼 :なんだね?

 留弗夫:どうしたんだ?

<<庭>>

 楼座 :真里亞!いるの?!いるなら返事をして!

 真里亞:うー…

 楼座 :真里亞!ごめんなさい…ごめんね真里亞…ママを許して…

 真里亞:うー…ママおかえり、真里亞、ママが帰ってくるのずっと待ってた。待ってた。

 楼座 :真里亞…ママを許して…

 真里亞:ママは悪くないの。また悪い魔女にとりつかれてただけ
     だから平気、ママ大好き!

 楼座 :ごめんなさい…ママを許して…

 真里亞:… あー!ベアトリーチェ!

 楼座 :…っ?

 真里亞:ベアトリーチェ

 ベアト:元気であったか?

 楼座 :そ…そんなバカな

 真里亞:ベアトリーチェ!はっぴーはろうぃん
     ベアトにもあげる!うー♪

 ベアト:ほぅ?これを妾にとな

 真里亞:うー♪

 ベアト:…?それはどうしたんだ?

 真里亞:踏んづけて潰れちゃった
     ベアトは元に戻せる?

 ベアト:かすがよい
     思い出の中のお菓子はいつもふっくら
     だから思い出してご覧なさい、本当はどんなお菓子だったのか!

 楼座 :そ…そんな…

 ベアト:もう目を開けて良いぞ

 真里亞:… わぁ♪ …ベアトリーチェはすごい♪すごい、すごーい♪

 ベアト:真里亞、そなたにはこれを与えよう。

 真里亞:うー?手紙?

 ベアト:ならん

 真里亞:…

 ベアト:それを開けるときはすぐに訪れる、それまでけして開けてはならん
     そなたを黄金郷へと誘う{いざなう}招待状となろう

 真里亞:… 黄金郷?!♪

 ベアト:誰にも見せてはならん

 真里亞:うー、守る。魔女との約束は絶対に守る。

 楼座 :…ッ!

 ベアト:そしてこれは、そなたへだ。

 楼座 :え・・・?私…?…!

 ベアト:受け取るがよい
     そしてその中身を、全兄弟の揃う、晩餐の席上で読み上げよ

 楼座 :うっ…

 ベアト:ふふふふふふ あっはははははははは

 楼座 :…

<<>>

SE*ベアトリーチェが屋敷に入る

 源次 :お待ちしておりました、ベアトリーチェ様

 ベアト:老いたな、源次

SE*霧江、ベアトリーチェたちとすれ違う

 霧江 :…?

SE*2人が階段を上っていくのを見る

 霧江 :今の人って…

SE*

 ベアト:うっふふふっふふ
     そなたが妾を否定する最大の根拠は、妾がゲーム板に並ばなかったというだけのこと
     よって今回は並べたが、どうした?初手{しょて}にて降参か?

 戦人 :…っ ふざけるな!誰が降参なんかするか!

 ベアト:ならば次の手は。 ふっ

<<>>

 ベアト:久しぶりよのぅ、家具の嘉音
     金蔵との約束を果たしにきた。すべてを黄金郷へ返す日がやってきたのだ
     お前の恥辱{ちじょく}に塗られた家具の日々が、ようやく終わる時がやってきたのだ

SE*嘉音は、テーブルに紅茶を置く

 ベアト:んー?なぜ喜ばぬ?それとも、現し世{うつしよ}に未練があると言うのか?

 嘉音 :未練など。僕は、家具だから。

 ベアト:ふっ つくづく面白みのない。ならば紗音で満足するとしよう

 嘉音 :…っ

 ベアト:譲治との恋を成し遂げたい今の紗音を生贄に選べば、
     その未練で妾をたっぷり楽しませてくれよう

 嘉音 :卑劣な{ひれつな}!

 ベアト:跪け{ひざまずけ}

 嘉音 :…っ

 ベアト:跪き、妾の靴に、口付けをせよ
     さすれば紗音を生贄に選ぶことを控えんでもないぞ ふっ

 嘉音 :くっ…!

 ベアト:んっふふふふふふふふ んふふふふ あはははは
     あーっはっはははははははは

<<厨房>>

 郷田 :納得できません!
     どうしてわたしが、お食事をお届けにあがってはならないのですか!

 源次 :ベアトリーチェ様は、お館様と全く同格のお方だ。
     だからルールも、お館様のそれと同じでなければならない。

 郷田 :…っ

<<厨房前>>

 嘉音 :姉さんがいけないんだ。

 紗音 :え?

 嘉音 :姉さんが、恋なんて未練を覚えなかったら、僕たちは、
     ようやく訪れた今日を喜び合い、黄金郷に行き、家具でなく、
     人間として生まれ変わることが、出来たかもしれないのに

 紗音 :儀式は、今夜始まるの?

 嘉音 :多分…

 紗音 :…

<<貴賓室>>

 ベアト:怒っておるのか?

 紗音 :何がでしょうか?

 ベアト:ソナタの恋路を助けたのは妾の単なる悪戯心
     いかにして、こじれ、ねじれ、破綻するかを鑑賞するために撒いた
     種に過ぎぬ んふふふふふふふ

 紗音 :あなたは人をいじめ、惑わせ、困らせて、それを楽しみ
     糧{かて}にしている、だから貴方に抵抗する唯一の方法が、
     これであると確信した。

 ベアト:なんだ?

 紗音 :あなたなんか知らない。
     私は、私の運命を全う{まっとう}する。
     だから、あなたを面白がらせたりしない。

 ベアト:…

 紗音 :それがアナタへ唯一できる、私の抵抗です。
     まだ御用があるのなら、他の者をこさせますので。

SE*紗音去り

 ベアト:んふふふふふ 面白い。殺してやる。お前の想い人と一緒にな んふふふふふ

<<食卓>>

 郷田 :こちらのソースはボルトネーズとなっております、お楽しみいただければ幸いです、

 蔵臼 :素晴らしいじゃないか、郷田

 郷田 :ありがとうございます。ごゆっくりお楽しみください。

SE*郷田、さろうとする

 霧江 :えぇと、ごめんなさい。

 郷田 :はい?

 霧江 :お客様は、晩餐にはお見えにならないのかしら?

 郷田 :はい、貴賓室にてお一人で食事を取られたいとのことで。

 夏妃 :客?何の話ですか?

 郷田 :その…ベアトリーチェ様でございます…

 南條・秀吉:…?

 朱志香:ベアトリーチェ?魔女の?

 蔵臼 :郷田、何かの余興かね?

 留弗夫:三文芝居{さんもんしばい}はやめようぜ?兄貴が呼んだんだろ?

 蔵臼 :なんのことだ!

 絵羽 :兄さん、とぼけないでよぉ。誰なの?
     まさか本当にベアトリーチェだと言うんじゃないでしょうね?

 蔵臼 :何を言ってるのかさっぱりだ

 留弗夫:じゃあ、呼んだのは親父か?

 絵羽 :多分ね

 蔵臼 :魔女、ベアトリーチェをか

 絵羽 :何が魔女よ!愛人か、その落胤{おとしだね}ってところじゃないの?

 留弗夫:その手の輩{やから}が、親父の遺産の権利を主張する気で乗り込んできたってことか

SE*机を叩く夏妃

 夏妃 :当主様に、愛人などという汚らわしいものはおりません!

 霧江 :源次さんなら知ってるはずよ
     彼に聞くのが一番だわ

 留弗夫:そうだよな、郷田さん?

 郷田 :かしこまりました

SE*郷田去り

 夏妃 :朱志香たちは、ゲストハウスへ戻っていて。

 朱志香:わかったよ…

 南條 :わたしも、席を外しましょう。

<<庭>>

SE*雨が降っている

 戦人 :南條先生、爺様にベアトリーチェという愛人はいたんですか?

 南條 :おりました。いえ、会ったことはありませんぞ。
     ですが、そういう女性と交際があったと、金蔵さんから聞かされたことはありました。
     しかし、相当昔に亡くなられたはずです。

 戦人 :子供がいたとか?

 南條 :それはわかりません。
     ただ、金蔵さんは、ベアトリーチェを蘇らせるために、研究をしていると
     常々言っておりました。

 譲治 :それで、黒魔術を…

 戦人 :もしかしたら…復讐するために帰ってきたのかもしれねぇな

 朱志香:復讐?なんだよそれ?

 戦人 :ま、 魔女の名前を語ろうとも、魔法も使えない人間の女に、
     何ができるってわけでもねぇけどなぁ

 真里亞:くっひひひひ ベアトリーチェはきっと見せてくれるよ。
     人間には不可能なこと。そしたら戦人も信じるんだよね…
     ベアトリーチェを、魔女のことを…

 戦人 :おぅ、信じてやろうじゃねぇか

 真里亞:くっはははははは

SE*10時、鐘が鳴る

<<庭>>

 譲治 :君に、この指輪を贈る。

 紗音 :… 見せてください。

 譲治 :えっ…あ、あぁ

 譲治 :約束する、死んだあとも、僕らは魂になっても、ずっと一緒にいる。
     この指輪を好きな指にはめて、それを返事にして欲しいんだ。
     明日の朝までに。

 紗音 :…//

SE*紗音、指輪を受け取り、指にはめる

 譲治 :…っ//! …っ

 紗音 :これが私のお返事です、譲治さん…

 譲治 :紗音…//いや、紗代

 紗音 :魂になっても、ずっと…ずっと一緒です。
     譲治さん…

 譲治 :…//

SE*抱きしめ合う2人 それを見ている嘉音

 嘉音 :……姉さん…ばかだ…

<<>>

 蔵臼 :異論はないな 私と夏妃は認める

 夏妃 :信じたくないけど…それが現実なのです

 秀吉 :わ…わしらも認める。

 絵羽 :ひとかけらの文句もない、素直にあなたに尊敬の念を覚えるわ

 楼座 :私もよ。

 留弗夫:未だに信じられねぇ。だが、どうしようもねぇ。悪魔は証明しちまった!あんたの勝ちだ。

SE*外では雷がなっている

 ベアト:んっふふふ 悪魔の証明は、そなたの好む証明不能への便利な言い訳だったが、
     あだとなったようだなぁ

 霧江 :…降参よ。私も認めるわ。あなたはベアトリーチェ、右代宮家の顧問錬金術師。
     そして、偉大なる魔法の使い手。魔女であることを、認めざるを得ない。

 ベアト:ふっ ふっふふふふ あっはははははははは


-ED-

次回予告


うみねこのなく頃に episode U-U 完


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